自由診療と保険診療の違い

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充実したQOL(生活の質)を求める最良の治療と制限のある治療。

当院は、「安心・安全、そして誠実な治療を目指す。」を理念に診療に当たっております。 しかし、この理念に基づく診療を実施するにあたって、皆さまに知っていただきたいことがあります。 それが、「保険診療と自由診療の違いについて」です。ここで一度、皆様に詳しくご説明させていただきたいと思います。

保険診療制度の成り立ち

日本では国民全員が国民健康保険など何らかの医療保険に加入する制度が敷かれています。 これを国民皆保険制度といい、全ての国民が、ある一定レベルの医療を提供される権利を保障されているのです。 この制度は、第二次世界大戦後に導入されたもので、戦後の困窮した暮らしの中で、軽い負担で医療を受けられるようにするには、効果的な方法だったと思います。しかし、戦後50年を超えた今、実状にそぐわない面が多々あり、様々な問題を抱えるようになっています。

保険診療でどんな治療でもできるの?

医療保険制度は、すべての国民が「生きていくのに最低限の医療を受けられるようにという趣旨で始まった」ものです。 したがって、国からの医療補助が可能な範囲として、必要最低限の治療を認められていないのが実状です。 現実には日進月歩でより新しく素晴らしい技術が生まれている状況ですが、”より良い治療”をしようとすると、そこには保険診療は認められません。 患者様のライフスタイルや希望の内容に関わらず、ある決まった方法での治療しか実施することができないのが、保険診療という制度なのです。

保険診療の限界と課題

保険診療制度は、医療費の国民負担を軽減し、どのような経済状態であっても生活に困らない医療を受けることができると言う意味では非常に素晴らしい制度です。しかし保険診療の場合、入れ歯はいくらまで、材料はここまでという強い制約があります。 戦後50年以上も経ち、日本も社会も成熟してきました。高齢化社会を迎え、健康に老いていく、すなわち一生涯の人生を楽しみ尽くすことへの関心が高まっています。 ただ長寿なだけでは幸せではない、健康でなければとの思いが強くなっているのです。

自由診療制の意義

健康に老いるためには”歯が大切”ということに、皆様気がつき始めました。 ”自分の歯で食べられる”ことが健康を維持し、生きる意欲にも繋がることを理解してきたのです。また、容姿の美しさへの要求も強くなっています。”芸能人は歯が命”というCMがありましたが、歯の美しさが第一印象をかなり左右するのですから、患者様が審美性にこだわりを持つのも当然でしょう。 保険診療では一時的な機能回復のみを目的としますが、その制限を取り外し、自分の望む生活に合致した最善・最適な診療を進める上で、自由診療は生活の幅を広げます。

保険歯科用の合金は、金属アレルギーの原因となる素材のひとつとも言われています

保険治療では、歯の場所ごとに利用できる素材などが決められています。 以前では、アマルガムと言われる水銀を含む金属が認められていたりと、戦後定められた基準では、必ずしも安全性の高い素材が用いられていた訳ではなかったのです。 現在でも、奥歯の治療には金属製の素材が保険では用いられることになりますが、実はこれらの素材は、いわゆる金属アレルギーを引き起こす原因素材のひとつとも言われています。口腔内に長期間存在すると、だ液の性質とも相まって少しずつ体内に溶け出し、取り込まれてしまうことがあると言われています。 当院では、健康を害することのない、非金属(ノンメタル)の素材をできるかぎりお勧めはしております。是非、お身体にとって必要な知識を十分に身に付けて頂き、ご自身の一生の宝である健康のためにご検討ください。

自分らしさを活かし、ライフスタイルをより豊かに健康なものにするために

戦後、日本は劇的な変化を遂げてきました。生活のどん底の状態を経験しながら、あらゆる人々の献身的な努力によって、今現在の日本が築かれてきたのです。 そして、多くの人々が、自分自身への投資によって、将来に渡っての幸せな生活を送ることを願うようになったと言えるように思われます。 平和な世の中であっても、自分自身の生活の質を高められる人は、自分自身に責任と信頼を持ち、その努力をする人だけです。現実には、個人の行動の質と量によって、得られる成果は異なります。 将来をイメージし、より豊かな生活を送るために必要な投資の優先順位を誤らないようにしていただきたい。是非一度、真剣に考えてみてください。